主イエス・キリストが山上の説教で与えられた九つの幸い(真福九端)
「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである」(マタ. 5:3; ルカ. 6:20)(「心の貧しい」は、ギリシア語原文では οἱ πτωχοὶ τῷ πνεύματι —「霊において貧しい」、すなわち謙遜な人々です。)
「柔和な人々は、幸いである、その人たちは地を受け継ぐ」(マタ. 5:5)
「心の清い人々は、幸いである、その人たちは神を見る」(マタ. 5:8)
「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタ. 5:9)
「わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである」(マタ. 5:11-12; ルカ. 6:22-23; ルカ. 6:26)
そのほかの戒め
「あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい」(ルカ. 6:29)
「あなたの持ち物を奪う者から取り返そうとしてはならない」(ルカ. 6:30)
「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」(ルカ. 6:31)
「あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい」(ルカ. 6:36)
「人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない」(ルカ. 6:37)
「人を罪人だと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない」(ルカ. 6:37)
「赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される」(ルカ. 6:37)
「与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。押し入れ、揺すり入れ、あふれるほどに量りをよくして、ふところに入れてもらえる。あなたがたは自分の量る秤で量り返されるからである」(ルカ. 6:38)
「あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。自分の目にある丸太を見ないで、兄弟に向かって、『さあ、あなたの目にあるおが屑を取らせてください』と、どうして言えるだろうか。偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目にあるおが屑を取り除くことができる」(ルカ. 6:41-42)
「あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」(マタ. 5:21-22)(ビザンティン本文(多数派写本)では「理由なく(εἰκῇ)兄弟に腹を立てる者」となっています。)
「だから、あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい。あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さもないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなたは牢に投げ込まれるにちがいない。はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから出ることはできない」(マタ. 5:23-26)
「あなたがたも聞いているとおり、『姦淫するな』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである」(マタ. 5:27-28)(「他人の妻」と訳されている語は、ギリシア語原文では γυναῖκα —「女」です。)
「『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者も、姦通の罪を犯すことになる」(マタ. 5:31-32)(「不法な結婚でもないのに」は、ギリシア語原文では παρεκτὸς λόγου πορνείας —「不品行(淫行)の理由以外で」です。)
「また、あなたがたも聞いているとおり、昔の人は、『偽りの誓いを立てるな。主に対して誓ったことは、必ず果たせ』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。一切誓いを立ててはならない。天にかけて誓ってはならない。そこは神の玉座である。地にかけて誓ってはならない。そこは神の足台である。エルサレムにかけて誓ってはならない。そこは大王の都である。また、あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すら、あなたは白くも黒くもできないからである。あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。それ以上のことは、悪い者から出るのである」(マタ. 5:33-37)
「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。だれかが、一ミリオン行くように強いるなら、一緒に二ミリオン行きなさい。求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に、背を向けてはならない」(マタ. 5:38-42)
「だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」(マタ. 5:48)