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イエスはまた会堂にお入りになった。そこに片手の萎えた人がいた。
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人々はイエスを訴えようと思って、安息日にこの人の病気をいやされるかどうか、注目していた。
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3 |
イエスは手の萎えた人に、「真ん中に立ちなさい」と言われた。
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4 |
そして人々にこう言われた。「安息日に律法で許されているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、殺すことか。」彼らは黙っていた。
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5 |
そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみながら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元どおりになった。
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6 |
ファリサイ派の人々は出て行き、早速、ヘロデ派の人々と一緒に、どのようにしてイエスを殺そうかと相談し始めた。
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7 |
イエスは弟子たちと共に湖の方へ立ち去られた。ガリラヤから来たおびただしい群衆が従った。また、ユダヤ、
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8 |
エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシドンの辺りからもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞いて、そばに集まって来た。
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9 |
そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押しつぶされないためである。
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10 |
イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが皆、イエスに触れようとして、そばに押し寄せたからであった。
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11 |
汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫んだ。
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12 |
イエスは、自分のことを言いふらさないようにと霊どもを厳しく戒められた。
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13 |
イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに集まって来た。
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14 |
そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、
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15 |
悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。
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16 |
こうして十二人を任命された。シモンにはペトロという名を付けられた。
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17 |
ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。
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18 |
アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、
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19 |
それに、イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。
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20 |
イエスが家に帰られると、群衆がまた集まって来て、一同は食事をする暇もないほどであった。
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21 |
身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が変になっている」と言われていたからである。
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22 |
エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取りつかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っていた。
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23 |
そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、たとえを用いて語られた。「どうして、サタンがサタンを追い出せよう。
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24 |
国が内輪で争えば、その国は成り立たない。
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25 |
家が内輪で争えば、その家は成り立たない。
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26 |
同じように、サタンが内輪もめして争えば、立ち行かず、滅びてしまう。
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27 |
また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入って、家財道具を奪い取ることはできない。まず縛ってから、その家を略奪するものだ。
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28 |
はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒瀆の言葉も、すべて赦される。
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29 |
しかし、聖霊を冒瀆する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」
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30 |
イエスがこう言われたのは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と人々が言っていたからである。
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31 |
イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。
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32 |
大勢の人が、イエスの周りに座っていた。「御覧なさい。母上と兄弟姉妹がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、
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33 |
イエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と答え、
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34 |
周りに座っている人々を見回して言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。
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35 |
神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」
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