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ユディトは人々に言った。「兄弟の皆さん、どうぞ聞いてください。あなたがたはこの首を取り、城壁の上の胸壁に掛けてください。
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2 |
夜が明けて日が昇ると同時に、おのおの武器を取り、兵士は全員町の外に出てください。そして指揮官を前に立てて、今にもアッシリア人の前線目がけて平野に下って行くかのような素振りをしてください。しかし下ってはなりません。
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3 |
すると彼らは武具を抱えて陣営に戻り、アッシリア軍の将軍たちを起こし、皆ホロフェルネスの天幕に駆けつけるはずです。ところがホロフェルネスの姿はそこになく、アッシリア軍は恐怖にかられて、あなたがたの前から逃げ出すでしょう。
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4 |
あなたがたはイスラエル全域の住民と共にこれを追い、敗走する彼らを討ち滅ぼすのです。
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5 |
しかし、行動にかかる前に、アンモン人アキオルをここへ呼んで首実検をさせ、これが、イスラエルをさげすみ、彼を送りつけて我々に殺させようとした張本人であることを確かめておきましょう。」
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6 |
そこで人々はオジアの家からアキオルを呼び寄せた。彼はやって来て、そこに集まっていた者の一人の手にホロフェルネスの首があるのを見るなり、うつ伏せに倒れ、気を失ってしまった。
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7 |
人々が助け起こすと、彼はユディトの足もとにひれ伏し、彼女の顔を仰いで言った。「ユダのすべての天幕の中で、また、すべての民の間で、あなたはたたえられますように。彼らはあなたの名を聞いただけで、震え上がるでしょう。
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8 |
この数日間にあなたがなさったことをすべて聞かせてください。」そこでユディトは、出かけた日から今こうして話しているこの時まで自分が行ったことを残らず、皆の前でアキオルに話して聞かせた。
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9 |
その話が終わると、人々は大喚声をあげ、喜びの声を町中に響かせた。
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10 |
アキオルは、イスラエルの神が行われたすべてのことを見て、固く神を信じるようになった。彼は割礼を受けてイスラエルの一員に加えられ、今日に至っている。
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さて、夜が明けるとすぐ、人々はホロフェルネスの首を城壁に掛け、全員武器を取って小隊ごとに山の斜面の上に出た。
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12 |
アッシリア人たちは彼らを見ると、伝令を送って指揮官らに知らせ、指揮官らは将軍や部隊長など軍の全指導者のもとに駆けつけた。
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そして一同はホロフェルネスの天幕にやって来て、彼の身辺を世話していた者に言った。「我らの主君を直ちにお起こしせよ。あの奴隷どもがわざわざ自滅しにここへ攻め下って来る。」
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バゴアスは天幕の中に入り、仕切りの垂れ幕をたたいた。彼はホロフェルネスがユディトと共に寝ているものと思い込んでいた。
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返事がないので、垂れ幕を押し分けて寝室に入ってみると、ホロフェルネスがしかばねとなって床に転がっており、しかもそれには首がついていなかった。
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バゴアスは叫びをあげると、泣き、うめき、絶叫して、服を引き裂いた。
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彼はユディトが泊まっていた天幕に行ってみて、そこに彼女がいないのを確かめると人々のところに駆け戻って来て、叫んだ。
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「あの奴隷どもに謀られた。ネブカドネツァルの王家はたった一人のヘブライ女に恥辱を受けたのだ。見てください。ホロフェルネスは地に倒れ、しかもしかばねには首がありません。」
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19 |
これを聞いてアッシリア軍の指導者たちは服を引き裂き、心は激しく動揺した。そして彼らの泣き叫ぶ声が陣営中に響き渡った。
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