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獅子が、この言葉を鷲に話していたとき、わたしが見ていると、
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2 |
見よ、生き残っていた頭は消えうせ、その頭のところに移っていた二つの翼が立ち上がって支配した。その治世は、短く、騒乱が絶えなかった。
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3 |
更に見ていると、二つの翼も消えうせて、鷲の体全体が燃えだした。そして地は恐れおののいた。幻の説明わたしは心がひどく乱れて、強い恐れにかられて目を覚ました。そしてわたしの霊に向かって言った。
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4 |
「見よ、お前がいと高き者の道を探り出そうとするので、こういうことになったのだ。
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5 |
見よ、わたしの心は疲れ、わたしの霊は弱りきっている。今夜、わたしが受けた恐怖があまりに大きかったので、わたしの中にはわずかな力もなくなっている。
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6 |
だから今、最後までわたしを強めてくださるようにいと高き方に祈ろう。」
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7 |
そしてわたしは祈った。「統べ治められる方、主よ、もし御好意にあずかっているのでしたら、そしてもし、わたしが多くの人々にまさって御前で正しい者とされ、また、わたしの願いが御顔の前に届きますなら、
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8 |
わたしを強めてください。あなたの僕であるわたしに、この恐ろしい幻のはっきりとした解き明かしをして、わたしの魂を十分に慰めてください。
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9 |
あなたはわたしを、時の終わりと終末のことを示すのに、ふさわしい者と見なしてくださったからです。」主は言われた。
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10 |
「あなたの見た幻を解き明かせばこのようになる。
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11 |
海から昇って来るのが見えたあの鷲は、あなたの兄弟ダニエルの幻に現れた第四の王国である。
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12 |
しかし、彼にはわたしが今、あなたに解き明かしているように、あるいは既に解き明かしたようには、明らかにされていなかった。
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13 |
見よ、時が来て、地上に一つの王国が興る。その王国は、それまでにあったどんな王国よりも、恐ろしいものである。
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14 |
そこでは、十二人の王が次から次へと支配するであろう。
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15 |
第二の王は、支配し始めると十二人の中のだれよりも長く治めることになる。
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16 |
これがあなたの見た十二の翼の解き明かしである。
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17 |
あなたは、声が鷲の頭からでなく、体の真ん中から出て来て話すのを聞いた。
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18 |
それを解き明かせばこうである。この王国の時代の後半に、小さくはない争いが生じて、王国は滅亡の危機に瀕する。しかし、その時には倒れず、再び力を取り戻す。
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19 |
また、あなたは翼に八つの下翼がついているのを見たが、
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20 |
それを解き明かせばこうである。その王国に八人の王が立つが、彼らの時代は短く、その年はすぐに終わってしまう。その中の二人は、時半ばにして滅びてしまう。
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21 |
しかし四人は、王国の終わりの時が近づくまで残るが、最後まで残るのは二人だけとなる。
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22 |
あなたはまた、動かないでいる三つの頭を見たが、
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23 |
それを解き明かせばこうである。その王国の終わりの時に、いと高き方は三つの王国を興す。彼はそこで多くのことを新たにする。王たちは地を支配し、
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24 |
そこに住む人々を、以前のどの王たちよりも大きな苦しみを味わいつつ支配する。このため、彼らは鷲の頭と呼ばれたのである。
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25 |
彼らこそ不敬虔を繰り返し、世の終末をもたらす者である。
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26 |
あなたは大きな頭が消えうせるのを見た。それは、彼らの中の一人が寝床で死ぬが、しかし苦しみながら死ぬということである。
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27 |
さて残った二人については、剣が彼らを食い尽くすのである。
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28 |
一人の剣が、一緒にいるもう一人を食い尽くす。しかし、彼自身も最後は剣に倒れるのである。
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29 |
あなたは、二つの下の翼が右の頭に移るのを見たが、
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30 |
それを解き明かせばこうである。彼らは、いと高き方が終わりの時まで取って置かれた者たちで、彼らの治世は短く、騒乱が絶えないであろう。
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31 |
あなたの見たとおりである。 あなたは、獅子が森の中からほえながら、起き上がって出て来るのを見た。その獅子は鷲に話しかけ、言葉の限りを尽くして、鷲の不正な業を非難していた。これはあなたが耳にしたとおりである。
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32 |
この獅子とは、いと高き方が王たちとその不敬虔のために、終わりまで取って置かれたメシアである。彼は、王たちの不正を論証し、王たちの前に、その侮辱に満ちた行いを指摘する。
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33 |
メシアはまず、彼らを生きたまま裁きの座に立たせ、彼らの非を論証してから滅ぼす。
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34 |
彼は、残ったわたしの民を憐れみをもって解放する。彼らはわたしの領土で救われた者であり、メシアは終末、すなわち、裁きの日が来るまで、彼らに喜びを味わわせるであろう。裁きの日のことは、初めにあなたに話しておいた。
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35 |
これがあなたの見た夢とその解き明かしである。
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36 |
いと高き方のこの秘密を知るのにふさわしいのはあなただけであった。
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37 |
だから、あなたが見たことをみな、本に書き、隠れた場所にしまいなさい。
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そして民の中の賢い人々、すなわち、この秘密を理解し、守る心があるとあなたが思う人々に、これを教えなさい。
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39 |
しかしあなたは、あと七日間ここにとどまりなさい。そうすれば、いと高き方があなたに示そうと考えられることは何でも、あなたに示される。」
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40 |
そして、彼はわたしから去った。結びさて、七日間過ぎても、わたしが都に戻らなかったので、人々は、身分の低い者から高い者まで皆集まって、わたしのもとにやって来た。そしてわたしに言った。
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41 |
「わたしたちがあなたに対して、どのような罪を犯し、どのような不正をしたというのですか。なぜわたしたちを見捨ててここに座っておられるのですか。
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42 |
すべての預言者の中で、わたしたちに残されたのはあなただけなのです。あなたは、刈り入れで残った一房のぶどう、暗闇の中の明かり、嵐から逃れた船のための港のような方です。
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43 |
わたしたちにふりかかった災難がまだ足りないというのですか。
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44 |
あなたに見捨てられるくらいなら、シオンの大火で、わたしたちも焼かれてしまった方が、どれほどよかったことでしょう。
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45 |
あの大火で死んだ人々よりも、わたしたちの方がましだということはないのですから。」そして、彼らは大声で泣いた。 わたしは彼らに言った。
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46 |
「イスラエルよ、信頼しなさい。ヤコブの家よ、悲しんではならない。
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47 |
いと高き方はあなたたちのことを覚え、力ある方は戦いの中にあるあなたたちを忘れられることはないのだ。
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わたしは、あなたたちを見捨てたわけでもなく、あなたたちから離れたわけでもない。わたしがここに来たのは、シオンの荒廃の赦しを願い、また、あなたたちの聖所がさげすまれたことへの憐れみを求めるためなのです。
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49 |
だから今、おのおの家に帰りなさい。わたしも定められた日数がたったら、あなたたちのところへ戻ろう。」
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50 |
そこで民は、わたしの言葉に従って都へ立ち去った。
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51 |
わたしは命じられたとおり、七日間、野原に座って、野の花だけを食べた。この期間、草花がわたしの食物であった。
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