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わたしの妹、花嫁よ、わたしの園にわたしは来た。香り草やミルラを摘み蜜の滴るわたしの蜂の巣を吸いわたしのぶどう酒と乳を飲もう。友よ食べよ、友よ飲め。愛する者よ、愛に酔え。
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2 |
眠っていてもわたしの心は目覚めていました。恋しい人の声がする、戸をたたいています。「わたしの妹、恋人よ、開けておくれ。わたしの鳩、清らかなおとめよ。わたしの頭は露に髪は夜の露にぬれてしまった。」
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3 |
衣を脱いでしまったのにどうしてまた着られましょう。足を洗ってしまったのにどうしてまた汚せましょう。
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恋しい人は透き間から手を差し伸べわたしの胸は高鳴りました。
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恋しい人に戸を開こうと起き上がりました。わたしの両手はミルラを滴らせミルラの滴は指から取っ手にこぼれ落ちました。
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6 |
戸を開いたときには、恋しい人は去った後でした。恋しい人の言葉を追ってわたしの魂は出て行きます。求めても、あの人は見つかりません。呼び求めても、答えてくれません。
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7 |
街をめぐる夜警にわたしは見つかり打たれて傷を負いました。城壁の見張りは、わたしの衣をはぎ取りました。
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8 |
エルサレムのおとめたちよ、誓ってくださいもしわたしの恋しい人を見かけたらわたしが恋の病にかかっていることをその人に伝えると。
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9 |
あなたの恋人はどんなにいいひとだれにもまして美しいおとめよ。あなたの恋人はどんなにいいひとこんな誓いをさせるとは。
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わたしの恋しい人は赤銅色に輝き、ひときわ目立つ。
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頭は金、純金で髪はふさふさと、烏の羽のように黒い。
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目は水のほとりの鳩乳で身を洗い、形よく座っている。
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頬は香り草の花床、かぐわしく茂っている。唇はゆりの花、ミルラのしずくを滴らせる。
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手はタルシシュの珠玉をはめた金の円筒胸はサファイアをちりばめた象牙の板
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脚は純金の台に据えられた大理石の柱。姿はレバノンの山、レバノン杉のような若者。
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その口は甘美、なにもかもわたしを魅惑する。エルサレムのおとめたちよこれがわたしの恋する人、これがわたしの慕う人。
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