ミカ書

1 災いだ、寝床の上で悪をたくらみ悪事を謀る者は。夜明けとともに、彼らはそれを行う。力をその手に持っているからだ。
2 彼らは貪欲に畑を奪い、家々を取り上げる。住人から家を、人々から嗣業を強奪する。
3 それゆえ、主はこう言われる。「見よ、わたしもこの輩に災いをたくらむ。お前たちは自分の首をそこから放しえずもはや頭を高く上げて歩くことはできない。これはまさに災いのときである。」
4 その日、人々はお前たちに向かって嘲りの歌をうたい苦い嘆きの歌をうたって言う。「我らは打ちのめされた。主はわが民の土地を人手に渡される。どうして、それはわたしから取り去られ我々の畑が背く者に分けられるのか。」
5 それゆえ、主の集会でお前のためにくじを投げ縄を張って土地を分け与える者はひとりもいなくなる。
6 「たわごとを言うな」と言いながら彼らは自らたわごとを言い「こんなことについてたわごとを言うな。そんな非難は当たらない。
7 ヤコブの家は呪われているのか。主は気短な方だろうか。これが主のなされる業だろうか」と言う。わたしの言葉は正しく歩む者に益とならないだろうか。
8 昨日までわが民であった者が敵となって立ち上がる。平和な者から彼らは衣服をはぎ取る戦いを避け、安らかに過ぎ行こうとする者から。
9 彼らはわが民の女たちを楽しい家から追い出し幼子たちから、わが誉れを永久に奪い去る。
10 立て、出て行くがよい。ここは安住の地ではない。この地は汚れのゆえに滅びる。その滅びは悲惨である。
11 だれかが歩き回って、空しい偽りを語り「ぶどう酒と濃い酒を飲みながらお前にとくと預言を聞かせよう」と言えばその者は、この民にたわごとを言う者とされる。
12 ヤコブよ、わたしはお前たちすべてを集めイスラエルの残りの者を呼び寄せる。わたしは彼らを羊のように囲いの中に群れのように、牧場に導いてひとつにする。彼らは人々と共にざわめく。
13 打ち破る者が、彼らに先立って上ると他の者も打ち破って、門を通り、外に出る。彼らの王が彼らに先立って進み主がその先頭に立たれる。
← 前へ
2
章の終わり
次へ →
詩の番号をクリックしてその詩を強調表示します。 作品
Shift
そして
Ctrl