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この地上に生きる人間は兵役にあるようなもの。傭兵のように日々を送らなければならない。
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奴隷のように日の暮れるのを待ち焦がれ傭兵のように報酬を待ち望む。
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3 |
そうだわたしの嗣業はむなしく過ぎる月日。労苦の夜々が定められた報酬。
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横たわればいつ起き上がれるのかと思い夜の長さに倦みいらだって夜明けを待つ。
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肉は蛆虫とかさぶたに覆われ皮膚は割れ、うみが出ている。
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わたしの一生は機の梭よりも速く望みもないままに過ぎ去る。
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7 |
忘れないでくださいわたしの命は風にすぎないことを。わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう。
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8 |
わたしを見ている目は、やがてわたしを見失いあなたが目を注がれてもわたしはもういないでしょう。
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9 |
密雲も薄れ、やがて消え去る。そのように、人も陰府に下ればもう、上ってくることはない。
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10 |
再びその家に帰ることはなく住みかもまた、彼を忘れてしまう。
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11 |
わたしも口を閉じてはいられない。苦悶のゆえに語り、悩み嘆いて訴えよう。
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12 |
わたしは海の怪物なのか竜なのかわたしに対して見張りを置かれるとは。
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13 |
「床に入れば慰めもあろう横たわれば嘆きも治まる」と思ったが
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14 |
あなたは夢をもってわたしをおののかせ幻をもって脅かされる。
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わたしの魂は息を奪われることを願い骨にとどまるよりも死を選ぶ。
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16 |
もうたくさんだ、いつまでも生きていたくない。ほうっておいてくださいわたしの一生は空しいのです。
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17 |
人間とは何なのか。なぜあなたはこれを大いなるものとしこれに心を向けられるのか。
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18 |
朝ごとに訪れて確かめ絶え間なく調べられる。
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19 |
いつまでもわたしから目をそらされない。唾を飲み込む間すらもほうっておいてはくださらない。
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20 |
人を見張っている方よわたしが過ちを犯したとしてもあなたにとってそれが何だというのでしょう。なぜ、わたしに狙いを定められるのですか。なぜ、わたしを負担とされるのですか。
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21 |
なぜ、わたしの罪を赦さず悪を取り除いてくださらないのですか。今や、わたしは横たわって塵に返る。あなたが捜し求めてもわたしはもういないでしょう。
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