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お前は岩場の山羊が子を産む時を知っているか。雌鹿の産みの苦しみを見守ることができるか。
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2 |
月が満ちるのを数え産むべき時を知ることができるか。
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雌鹿はうずくまって産み子を送り出す。
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その子らは強くなり、野で育ち出ていくと、もう帰ってこない。
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誰が野生のろばに自由を与え野ろばを解き放ってやったのか。
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その住みかとして荒れ地を与えねぐらとして不毛の地を与えたのはわたしだ。
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彼らは町の雑踏を笑い追い使う者の呼び声に従うことなく
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餌を求めて山々を駆け巡り緑の草はないかと探す。
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野牛が喜んでお前の僕となりお前の小屋で夜を過ごすことがあろうか。
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お前は野牛に綱をつけて畝を行かせお前に従わせて谷間の畑を掘り起こさせることができるか。
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力が強いといって、頼りにし仕事を任せることができるか。
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野牛が穀物をもたらし実りを集めてくれると期待するのか。
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駝鳥は勢いよく羽ばたくがこうのとりのような羽毛を持っているだろうか。
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駝鳥は卵を地面に置き去りにし砂の上で暖まるにまかせ
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獣の足がこれを踏みつけ野の獣が踏みにじることも忘れている。
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その雛を自分のものではないかのようにあしらい自分の産んだものが無に帰しても平然としている。
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神が知恵を貸し与えず分別を分け与えなかったからだ。
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だが、誇って駆けるときには馬と乗り手を笑うほどだ。
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お前は馬に力を与えその首をたてがみで装うことができるか。
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馬をいなごのように跳ねさせることができるか。そのいななきには恐るべき威力があり
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谷間で砂をけって喜び勇み武器に怖じることなく進む。
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恐れを笑い、ひるむことなく剣に背を向けて逃げることもない。
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その上に箙が音をたて槍と投げ槍がきらめくとき
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身を震わせ、興奮して地をかき角笛の音に、じっとしてはいられない。
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25 |
角笛の合図があればいななき戦いも、隊長の怒号も、鬨の声も遠くにいながら、かぎつけている。
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鷹が翼を広げて南へ飛ぶのはお前が分別を与えたからなのか。
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鷲が舞い上がり、高い所に巣を作るのはお前が命令したからなのか。
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鷲は岩場に住み牙のような岩や砦の上で夜を過ごす。
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29 |
その上から餌を探してはるかかなたまで目を光らせている。
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30 |
その雛は血を飲むことを求め死骸の傍らには必ずいる。
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