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モアブに向かって。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。災いだ、ネボは略奪されキルヤタイムは恥を受け、占領された。砦の塔は恥を受け、打ち砕かれた。
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2 |
モアブの栄誉は既にない。ヘシュボンにあって、敵は災いを計る「この国を滅ぼし尽くそう」と。マドメンよ、沈黙せよ。剣がお前の後ろに迫る。
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3 |
ホロナイムから叫ぶ声が聞こえる。甚だしい略奪と破れだ。
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4 |
モアブは破れ叫び声がツォアルにまで聞こえる。
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5 |
ルヒトの坂を泣きながら上る声ホロナイムの下り坂で、滅びの苦しみに叫ぶ声が聞こえる。
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6 |
逃げよ、自分の命を救え。しかし、お前は荒れ野のアロエルのようになる。
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7 |
自分の業と富に頼ったゆえにお前もまた占領される。ケモシュは捕囚となって行くその祭司も役人たちも共に。
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8 |
略奪する者がすべての町を襲いひとつとして免れるものはない。谷は滅び、平野は荒らされる。主が言われたとおりである。
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9 |
モアブに羽を与えて、飛び去らせよ。モアブの町々は荒廃し、住む者はいなくなる。
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10 |
主が課せられた務めをおろそかにする者は呪われよ。主の剣をとどめて流血を避ける者は呪われよ。
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11 |
モアブは幼いときから平穏に過ごして捕囚となったことはない。古い酒のように静かに寝かされ器から器へ注ぎかえられることなくその風味は失われず香りも変わることがなかった。
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12 |
それゆえ、見よ、と主は言われる。傾ける者をモアブに遣わす日が来る。彼らはモアブを傾け器から注ぎ出し、壺を砕く。
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13 |
そのとき、イスラエルの家が、頼みとしていたベテルによって恥を受けたように、モアブはケモシュによって恥を受ける。
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14 |
お前たちはどうして言えようか。「我々は勇士だ、戦いに慣れた兵士だ」と。
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15 |
モアブとその町々を滅ぼす者が攻め上りえり抜きの若者も倒れ伏し、殺されるとその御名を万軍の主と呼ばれる王は言われる。
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16 |
災いがモアブを襲う日は近い。苦難が速やかに臨む。
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17 |
周囲の民よ、皆モアブのために嘆くがよい。その名を知っている者はすべて「威力の笏、栄光の杖は折られた」と言え。
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18 |
娘ディボンの住民たちよ栄光の座から降りて、渇きの中に座れ。モアブを滅ぼす者が、お前に向かって攻め上りお前の砦を破壊した。
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19 |
アロエルの住民よ道の傍らに立って見張れ。逃れて来る男、避難して来る女に尋ねよ。「何事が起こったのか」と。
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20 |
モアブは恥を受けて滅びた。泣き叫び、声をあげよアルノンで告げよモアブは滅びたと。
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21 |
裁きが平野の地方を襲う。ホロン、ヤハツ、メファアト、
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22 |
ディボン、ネボ、ベト‧ディブラタイム、
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23 |
キルヤタイム、ベト‧ガムル、ベト‧メオン、
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24 |
ケリヨト、ボツラなど、モアブの地の町々を、遠くの町も近くの町も、すべて襲う。
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25 |
モアブの角は砕かれ腕は折られた、と主は言われる。
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26 |
主に向かって高ぶったモアブを、酔いしれたままにしておけ。モアブはへどの中に倒れて、笑いものになる。
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27 |
お前はイスラエルを笑いものにしたではないか。イスラエルが盗人の仲間であったとでも言うのか、お前がイスラエルのことを口にするたびに嘲ったのは。
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28 |
モアブの住民よ町を捨てて、岩山に住みかを造れ山峡の岩壁に巣を作る鳩のように。
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29 |
我々は、モアブが傲慢に語るのを聞いた。甚だしく高ぶり、誇り傲慢に、驕り、慢心していた。
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30 |
わたし自身、モアブの横柄を知っていると主は言われる。その自慢話はでたらめなすこともでたらめだ。
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31 |
それゆえ、わたしはモアブのために嘆きモアブの全国民のために叫ぶ。キル‧ヘレスの住民のために人々は呻く。
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32 |
シブマのぶどうの木よわたしはヤゼルのために泣くよりもお前のために泣く。お前の枝は海を越えてヤゼルの海にまで届いた。しかし、お前の夏の実と収穫を滅ぼす者が襲った。
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33 |
豊かな園、モアブの国から喜びも楽しみも奪い去られた。わたしは酒ぶねからぶどう酒を断った。喜びの声をあげて、ぶどうを踏む者はいない。声があがっても、喜びの声ではない。
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34 |
ヘシュボンが、エルアレに、またヤハツにまで届く声で叫ぶとき、彼らの声はツォアルからホロナイム、エグラト‧シェリシヤにまで達する。ニムリムの水さえ涸れ果てる。
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35 |
わたしは、聖なる高台で献げ物をささげ、神々に香をたく者をモアブの国から一掃する、と主は言われる。
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36 |
それゆえ、わたしの心はモアブのために笛のように嘆く。わたしの心はキル‧ヘレスの人々のために笛のように嘆く。モアブが築いた富は消えうせたからだ。
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37 |
みな髪をそり、ひげを落とし、手に傷をつけ、身に粗布をまとう。
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38 |
モアブの人々は皆、どの屋上でも広場でも泣き悲しんでいる。だれも好まない器を砕くように、わたしがモアブを砕いたからだ、と主は言われる。
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39 |
なんという破滅か。嘆くがよい。ああ、モアブは恥じて背を向ける。モアブは周囲の国々の笑いの種となり、驚きとなる。
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40 |
主はこう言われる。見よ、敵は鷲のように速く飛んで来てモアブに向かって翼を広げる。
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41 |
町々は攻め取られ、砦は陥落する。その日には、モアブの勇士の心は子を産む女の心のようにおののく。
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42 |
モアブは滅び、民であることをやめる。主に向かって高ぶったからだ。
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43 |
モアブの住民よ恐れと穴と罠がお前に臨むと主は言われる。
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44 |
恐れを逃れた者は、穴に落ち穴から這い上がる者は、罠にかかる。わたしは、モアブに刑罰の年を来させると主は言われる。
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45 |
落人は力尽きて、ヘシュボンの陰に立ち尽くす。ヘシュボンから火の手が上がりシホンから炎が舞い上がりモアブのこめかみを焼き騒ぐ者たちの頭を焦がす。
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46 |
モアブよ、お前は災いだ。ケモシュの民は滅びた。お前の息子たちも、娘たちも捕囚として連れて行かれた。
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47 |
しかし、終わりの日にわたしはモアブの繁栄を回復すると主は言われる。ここまでがモアブの審判である。
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