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一同は食事を終え、やがて床に就く時間となった。そこで人々は、トビアをサラの待つ部屋に連れて行った。
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2 |
トビアはラファエルの言葉を思い出し、魚の肝臓と心臓を袋から取り出し、香をたいてその上に置いた。
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3 |
魚のにおいが悪魔を追い払い、悪魔はエジプトの方へ逃げて行った。そこでラファエルは後を追い、悪魔を捕らえて、その場で手足を縛り上げた。
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4 |
人々は二人の部屋を出て戸を閉めた。トビアは寝床から起き上がり、サラに言った。「愛する者よ、起きなさい。二人で主に祈り、主がわたしたちを憐れんで救ってくださるように願い求めよう。」
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5 |
そこで彼女も起き上がり、二人は主の救いを求め始めた。トビアは祈って言った。「わたしたちの先祖の神よ、あなたとあなたの御名は代々限りなくたたえられますように。天とあなたの造られたすべてのものはあなたをとこしえにほめたたえますように。
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6 |
あなたはアダムを造り、また、彼の助け手、支え手として妻エバをお造りになりました。そしてその二人から人類が生まれて来たのです。そのときあなたは仰せられました。『人が一人でいるのはよくない。彼のために、彼と同じような助け手を造ろう。』
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7 |
今わたしは、このひとを情欲にかられてではなく、御旨に従ってめとります。どうか、わたしとこのひとを憐れみわたしたちが共に年老いていくことができるようにしてください。」
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二人は一緒に「アーメン、アーメン」と言った。
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そしてその夜は眠りに就いた。ラグエルの懸念ラグエルは起きると、召し使いたちを呼びつけ、一緒に出て行って墓を掘った。
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こう思ったからである。「たぶん、トビアは死んでいる。わたしたちはまた嘲笑の的となり、辱めを受けるだろう。」
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墓を掘り終えると、ラグエルは家に入り、妻を呼んで、
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言った。「召し使いの女を部屋に行かせ、トビアが生きているか見させなさい。死んでいても、今ならだれにも分からないように葬ってしまうことができる。」
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召し使いの女は行って明かりに火をつけ、戸を開けた。部屋に入ってみると、二人は共に熟睡していた。
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召し使いの女は部屋から出て、トビアが生きており、何の害も受けていないことを、ラグエルとエドナに報告した。
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そこで二人は天の神をほめたたえて言った。「神よ、あなたはすべての清い賛美をもってほめたたえられるべきお方です。わたしたちは皆あなたをとこしえにほめたたえます。
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あなたをほめたたえます。わたしに喜びを与えてくださいましたから。恐れていましたが、あなたはわたしたちを豊かに憐れんでくださいました。
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あなたをほめたたえます。兄弟姉妹のないあの二人を、あなたは憐れんでくださいました。主よ、二人に憐れみと救いを与えてください。彼らが喜びと憐れみのうちに、生涯を全うすることができますように。」
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それからラグエルは、夜が明ける前に墓を埋めてしまうように、召し使いたちに命じた。
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19 |
更に彼は、祝宴のためパンをたくさん焼くよう妻に言いつけ、自分は家畜の群れのところに行き、二頭の雄牛と四匹の雄羊を連れて来て、召し使いたちに屠らせた。こうして、食事の準備が始まった。
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20 |
ラグエルはトビアを呼んで言った。「十四日間ここにとどまり、わたしのところで食事をし、今までひどく苦しんできた娘の心を喜ばせてください。
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21 |
わたしの全財産の半分を取り、無事にあなたの父のもとに帰りなさい。後の半分は、わたしと妻が死んだとき、あなたのものになります。わが子よ、元気を出しなさい。わたしはあなたの父であり、エドナはあなたの母なのです。わたしたちは今からいつまでも、あなたとあなたの妻サラのそばにいます。わが子よ、元気を出しなさい。」
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