1Mac

Kapitel
1 周囲の異邦人たちは、祭壇が再建され、聖所も元どおりに奉献されたことを知って激怒し、
2 彼らの中にいるヤコブの子孫を一掃することを謀り、民の殺害と根絶に着手した。
3 ユダはイドマヤのエサウの子孫に対して、アクラバタで戦いを挑んだ。彼らがイスラエルを包囲したからである。ユダは彼らに手ひどい打撃を与え戦意を喪失させ、戦利品を奪い取った。
4 また彼はバイアンの子孫の悪行を忘れてはいなかった。彼らは路上に待ち伏せて、民に対する罠とつまずきとなっていたのである。
5 ユダは彼らを塔に閉じ込めて包囲し、呪いをかけて、そこにいた者たちもろとも塔に火を放った。
6 次いでユダはアンモンの子孫に向かったが、その数は多く、力は強大で、ティモテオスが彼らの指揮官であった。
7 ユダは彼らに対して戦闘を繰り返し、ついにこれを粉砕し、討ち滅ぼした。
8 ユダはまた、ヤゼルとそれに属する村々を占領し、ユダヤに帰還した。
9 ギレアド地方の異邦人は、その地域に住むイスラエル人を一掃しようと連合した。イスラエル人はダテマの砦に逃れ、
10 ユダとその兄弟にあてて書簡を送った。 「周囲の異邦人がわたしたちを一掃しようとして連合しています。
11 わたしたちが逃げ込んだ砦に攻め込んで占領しようと準備を整えています。敵軍の指揮官はティモテオスです。
12 すぐに来て、敵の手から救い出してください。わたしたちの中の多数の者は既に倒れ、
13 トビヤ地方にいる兄弟たちは全員殺害され、その妻子は捕らえられ、家財は略奪されて、およそ一千人の男が殺されました。」
14 その手紙を読んでいる最中に、別の使者たちが、ずたずたになった衣服を着けてガリラヤから到着した。彼らは、以下の報告をもたらした。
15 「プトレマイス、ティルス、シドン、それに異邦人のガリラヤ全域の者たちが連合し、わたしたちを根絶しようとしています。」
16 ユダと民はこれらの報告を聞くと大集会を開いた。艱難の中に置かれ、異邦人の攻撃にさらされている同胞たちのために何をなすべきかを協議するためであった。
17 ユダは兄のシモンに言った。「兵を選抜し、ガリラヤに行って同胞を救出してください。わたしは弟ヨナタンとギレアドに向かいます。」
18 ユダは、ザカリアの子ヨセフと民の指導者アザリアを残りの軍隊とともにユダヤに残してこれを守らせ、
19 彼らに命じた。「この民を統率せよ。我々が戻るまでは異邦人と戦ってはならない。」
20 ガリラヤに向かうためシモンには三千の兵が、ギレアドに向かうため、ユダには八千の兵が配属された。
21 シモンはガリラヤに出撃し、異邦人たちと数々の戦闘を交え、眼前の敵を一掃した。
22 そして異邦人らをプトレマイスの門まで追撃し、三千人を倒して彼らから武具をはぎ取った。
23 更にシモンは、ガリラヤ地方とアルバタ地方に住んでいた同胞たちを、妻子や財産ともども奪回し、大いなる歓喜のうちにユダヤに連れ帰った。
24 一方、ユダ‧マカバイと弟のヨナタンはヨルダン川を渡って、荒れ野を三日間進んだ。
25 一行はナバタイ人と出会った。ナバタイ人たちは彼らに丁重に接し、ギレアド在住のユダヤ人の身に起こったことをすべて彼らに語って聞かせた。
26 すなわち、ユダヤ人の多くがボソラ、アレマのボソル、カスフォ、マケド、カルナイムなど、いずれも強固で大きな町の中に閉じ込められ、
27 他のギレアドの町々の中にも閉じ込められており、明日敵はそれらの砦に攻め込んでこれを占領し、一日ですべてのユダヤ人を滅ぼそうとしているというのであった。
28 ユダと彼の率いる部隊は道を転じて直ちにボソラ目指して荒れ野を突き進み、その町を占領し、すべての男子を剣にかけて殺し、すべての戦利品を奪って、町に火を放った。
29 そして夜の間にそこを離れて次の砦へと向かった。
30 夜明けとともに、おびただしい兵がはしごや攻城機を動かして、砦を占領しようと攻略にかかっている姿が彼らの目に映った。
31 ユダは、戦闘が既に始まり、町の叫び声が天にまで達し、ラッパの音や大喚声があがっているのを見た。
32 そして兵たちに、「今日こそ我々の同胞のために戦え」と言って、
33 兵を三隊に分け、敵の後方から襲撃した。彼らはラッパを高らかに鳴らし、大声で祈った。
34 ティモテオス陣営の兵士たちは相手がマカバイだと知って、彼の前から逃げ出した。ユダは彼らに大打撃を与え、この日八千人に上る敵を倒した。
35 次いで、ユダはマアファに向かい、その町に戦いを仕掛けて占領し、町の男子全員を殺し、戦利品を奪って町に火をかけた。
36 ユダはそこから更に矛先を転じて、カスフォ、マケド、ボソルほか、ギレアドの他の町々を攻め落とした。
37 これらの戦いの後、ティモテオスは新たな軍を編成して、渓流の向こう側にあるラフォンに面して陣を敷いた。
38 ユダが偵察兵を出して敵陣を探らせると、彼らはこう報告した。「我々の周りにいるすべての異邦人がティモテオスのもとに集結して大軍勢となり、
39 アラビア人たちも彼を支援するために傭兵となり、渓流の向こう側に陣を敷き、こちらに向かって攻め込む用意をしています。」ユダはこれを迎え撃つために進軍した。
40 ティモテオスはユダの率いる軍が、水かさの増している渓流に接近するのを見て、配下の指揮官たちに言った。「敵の方が先に川を渡って来るなら、わが軍は太刀打ちできない。彼らの方が優位に立つことになるからだ。
41 だがもし敵がちゅうちょして対岸に陣を敷くなら、そのときはこちらから川を渡り、敵を打ち負かそう。」
42 ユダは水かさの増した渓流に近づき、民の律法学者をその岸辺に立たせて命じた。「一兵たりとも宿営に残るのを許してはならない。全員を戦闘に出させるのだ。」こう言って、
43 ユダは真っ先に渓流を渡った。民も皆、彼に続いた。異邦人たちは彼らによって完全に打ち破られ、武器を投げ捨てて逃走し、カルナイムの町の神域に逃げ込んだ。
44 ユダの軍は町を占領し、神域に火を放ち、その中にある一切のものを焼き払った。カルナイムは陥落し、もはやだれもユダに抵抗することができなくなった。
45 こうしてユダはギレアドに住んでいたイスラエルの人々を、身分の低い者から高い者に至るまで、その妻子、家財ともどもすべて集め、一大集団を成して、ユダの地を目指して出発した。
46 ユダの一行はエフロンにさしかかった。エフロンは大きな堅固な町であったが、左にも右にも迂回する道はなく、町の中央を通り抜けるしかなかった。
47 だが、町の人々は一行が通過するのを拒み、入り口を石で封鎖した。
48 ユダは使者を送り、「国に帰るために道を通らせていただきたい。決してあなたがたに危害を加えるようなことはいたしません。ただ徒歩で通過するだけです」と穏やかに言わせたが、彼らは門を開こうとはしなかった。
49 そこでユダは軍に指令を出して、各自その場で陣を敷くように命じた。
50 兵士たちは陣を敷き、その日一昼夜町を攻撃したので、町はユダの手に落ちた。
51 彼らは男子をことごとく剣にかけて殺し、町を跡形なく破壊し、戦利品を奪って、敵の屍を踏み越えて、町を通過した。
52 一行はヨルダン川を越え、ベトシャンの前の大平野に至った。
53 ユダはユダヤの地に入るまで道々落伍者を集め、民を励まし続けた。
54 こうして彼らは、歓喜のうちにシオンの山に登り、焼き尽くす献げ物をささげた。途中一人の犠牲者もなく無事に帰還できたからである。
55 さて、ユダとヨナタンがギレアドにおり、彼らの兄シモンがプトレマイスに面したガリラヤにいたとき、
56 残留部隊の指揮を託されていたザカリアの子ヨセフとアザリアの二人は、ユダ兄弟の示した武勇と戦果を聞き、
57 「我々も大いに名をあげようではないか。我々も出ていって、周囲にいる異邦人たちに戦いを挑もう」と言って、
58 配下の部隊を率いてヤムニアに出撃した。
59 ところが、ゴルギアスとその軍勢が町を出て、彼らを迎え撃ったので、
60 ヨセフとアザリアは敗走し、ユダヤの国境まで追撃された。この日イスラエルの民のうち、二千人が倒され、
61 民は大敗北を喫した。二人が功名心に駆られ、ユダとその兄弟たちの命令を無視したからである。
62 彼らはイスラエルを救うことをその手にゆだねられた者たちの一族には属していなかったのである。
63 それに引き換え、勇士ユダとその兄弟たちは、全イスラエルのみならず、彼らの名声を伝え聞いたすべての異邦人の間で、大いに栄誉をたたえられた。
64 人々は彼らのもとに集まって歓声をあげた。
65 ユダとその兄弟たちは出撃して、南部の地に住むエサウの子孫と戦い、ヘブロンとその村々を撃ち、その砦を破壊し、周囲の塔に火を放った。
66 更に異国の地に向かうため方向を転じ、マリサを通過した。
67 ところがこの日、一部の祭司たちが功名心に駆られ、無思慮にも戦場に出て、戦いに倒れた。
68 ユダは異国の地のアゾトに入り、彼らの祭壇を引き倒し、その神々の像を火で焼き尽くし、町々から戦利品を略奪してユダの地に戻った。
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